つくば市から約260km、長野県佐久群川上村、金峰渓谷の中にある廻り目平キャンプ場。
キャンプ場を中心に多くの山が連なり、クライミングの聖地とも呼ばれています。

そんな素晴らしい場所で、パラクライマーのこばちゃんと過ごす3日間。
なんと、今年で連続6回目の開催となりました。
今回は19名の隊員と8名のリーダー、そして3名の先生の総勢30名での冒険です!
朝、6時に隊員19名が筑波大学野球場駐車場に集合し、バスに乗って長野県へ向かいます!
朝の集合も早かったためバスではすぐに寝るかな…? …と、思いきやみんなとっても元気!


DVDを見ながら移動していくうちに、 あっという間に“廻り目平キャンプ場”へ到着です。
キャンプ場についたら、まりっぺとはぶちゃんが テントをたてて待っていてくれたので早速お昼ごはん。

お父さんお母さんが作ってくれたお弁当をおなかいっぱい食べた後は、いざフェニックスへ!
今回予定していた「ガマスラブ」へのチャレンジは、残念ながらできませんでした。 ガマスラブは木がたくさん生えた中にあります。 台風や大雨の影響で地盤がゆるみ、近くの木々たちが倒木してしまったため、
ガマスラブは立入禁止になっていたんです。
これも自然を相手にしているので仕方のないことですが、 来年までには復活してくれるといいね。
そのため、今回はフェニックスに3つのコースを張り、 3つのコースすべてで頂上にたつのを目標にチャレンジです!!

キャンプ場から続く山道を40分ほど歩くと、急に道が開けました。
ようやく「フェニックス」へ到着です!

みんなの目の前にそびえたつ巨岩…。 その大きさに驚きの表情が隠せません。
“これを登るんだ…!″と思うと、急に緊張してきたりして…💦
フェニックスの前で待っていたのは、
今回みんなにクライミングを教えてくれる3名の先生です。みなさん日本トップクラス!

『こばちゃん(小林幸一郎先生)』

パラクライマー世界チャンピオン★☆ なんと今年7月にあった世界選手権で見事、優勝✨を果たし4連覇!!の偉業を
成し遂げた選手です。
NPO法人モンキーマジックの代表も務めており、障害者クライミングの普及活動など
幅広く活躍しています。
エスパーのようにわかってしまうこばちゃん!

クライマーとして、かっこいい大人として、
3日間で一緒に過ごす中でたくさんのことを教えてもらいました!
写真のこばちゃんの腕がムキムキ…。すごい…!!

『たみぃ(木本多美子先生)』

モンキーマジックであったことのある子もたくさんいるはず!! キャンプなどの野外活動や、セラピューティック・レクリエーションを専門としています。 たみぃの声をきくと、心が安らぐのはそのおかげ!? たみぃの優しい笑顔とアドバイスにたくさん勇気をもらいました✊
『なおやせんせい(鈴木直也先生)』

長年、こばちゃんとペアを組み、ナビゲーターとして地上からこばちゃんの
クライミングをサポートしています。
実は日本人で初めてアメリカ山岳ガイド連盟公認
ロッククライミングインストラクターの資格をとった人!
厳しさの中にユーモアあり。楽しいジョークでみんなの緊張をほぐしてくれました😝
~~~
クライミングをする前に、とても重要な自然の中で活動する上で
守らなければいけないルールをなおや先生から教えてもらいました。
自然で活動することは学校とは違った楽しさがたくさんあります。
自然がみんなに楽しさをくれる代わりに、自然の中で活動するルールがあったよね。
山道はみんなが歩くためのもの。山道ではない道を歩くのはダメ。 山道から外れてしまいそこに生えている植物を踏んでしまうと、 その植物が生えてくるまでに何十年とかかるかもしれません。
自然はありのままでいなければいけない。
ゴミを残したり、食べ物をおいていったり、川におしっこをしたり・・・ 自然の中にいつもと違うものを持ち込むことで、 そこに住んでいる動物たちの生活を壊してしまうかもしれない。
自然へのありがとうの気持ちは、「今まであった通りの形で帰ること」。 これが自然の中で活動する上で大切なことでもあり、
自然へのありがとうの気持ちを伝えることになります。
今日を含めた3日間、自然のなかで活動する上でとても大切な心得を
なおや先生から教えてもらいました。
しっかりルールを守ったうえで、自然の中で活動する楽しさを体感していきましょう★
~~~
さぁ、みんなが心待ちにしていたクライミング探検の時間です!
先生方に安全にかつ上手にクライミングするためのコツを、デモをふまえて
教えてもらいました。

ハーネスとヘルメットを着け安全を確保し、 登り方のコツや、ビレイヤ―との声かけ、降り方など教えてもらい、 どうやって頂上まで行くのかしっかりとイメージできたところで、早速チャレンジです!




ロッククライミングは、ボルダリングとは違いホールドも決められたコースもありません。
前の前にある岩の形をよく見て、どこに手や足を置こうか… 自分でコースを見つけながらゴールを目指します。



普段体感できない高さにどきどきしながら、1歩1歩着実に登っていきます。


ビレイヤーがつかんでいるロープを信じでどんどん高いところへと昇っていきます。

1人1~2回アプローチをしたところで、1日目のクライミング探検は終了です。

お風呂に入り、夜ご飯を食べ終えたころには、 すっかり日も暮れ、だんだんと辺りは真っ暗に。
真っ暗な中、焚火を囲みながら、夜はこばちゃんの講話を聞きました。

こばちゃん、実は小学生の頃、身体が小さくて運動が苦手だったんだって。 そんなこばちゃんがクライミングというスポーツに出会ったときのお話や、 病気で目が見えなくかったときのお話、世界選手権でのお話など… 貴重なおはなしをたっくさん聞かせてもらえたね!
なんと、特別に世界選手権の金メダルも持ってきてくれて、みんなに触られてくれました!


世界選手権でとった金メダルはみんなへのありがとうの気持ちを伝えるためのものとして
持ち歩いているんだって。
こばちゃんから感謝の気持ち”を持つことの大切さを教えてもらったね。
こばちゃんのように頑張りたいことや大事にできていることに対して、
「ありがとう」と感謝の気持ちを持つことを忘れないでね。
こばちゃんのお話を聞き、明日にせまるクライミング探検に さらに好奇心やチャレンジ精神を掻き立たせながらも1日目は終了です。
明日も元気に活動するぞ~✊